第12波を前に新型コロナウイルス感染症について
2024-11-8
カテゴリー:お知らせ
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いつも大変お世話になっております。
平田内科小児科医院から「第12波を前に新型コロナウイルス感染症について」のお知らせです。
現在65歳以上を対象とした新型コロナワクチンの公費接種が2024年11月より開始され、公費接種期限は広島市、廿日市市は1月末まで、大竹市は2月末までとなっております。
現状、報道などで取り上げられる機会が減っており、注意喚起もかねて2024年冬に訪れる可能性がある第12波の前に現在わかっている新型コロナウイルス感染症について当院より再度情報提供をさせていただきました。
★重症化・死亡リスク
30代と比較した際の重症化リスクは年齢とともに上昇する傾向があります。
30代を1倍とした場合、50代で10倍、60代で25倍、70代で47倍、80代で71倍、90代で78倍となることがわかっています。
★基礎疾患のある方の疾患別死亡率
重症化リスクがない方が新型コロナウイルスに感染された際の死亡率が0.4%に対し
慢性腎臓病の方は14.0%、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の方は10.2%、がん患者の方は8.4%、免疫抑制中の方は7.5%、糖尿病の方は4.8%、高血圧症の方は4.3%、脂質異常症の方は3.3%です。
★後遺症
新型コロナウイルス感染症に罹患後、約30%の方は診断から約1年経ってもなんらかの後遺症に悩まされている方がいます。
後遺症については、基礎疾患、新型コロナウイルス感染症の重症度に関わらず一定数の後遺症が報告されています。
また、広島県内施設の報告では40代未満の後遺症発症率が35.6%だったのに対して、40~59歳で58.2%、60歳以上で66.7%と年齢に比して発症率が上昇する傾向が報告されています。
現状、上記の重症化リスク抑制、死亡率抑制、後遺症の発症抑制についてもワクチン接種が有効であったことが報告されています。
上記の内容を踏まえ、当院では新型コロナワクチン接種については任意接種ではありますが、現在の公費接種の対象年齢の患者様については、公費接種が可能な期間内にワクチン接種をすることを推奨していく所存です。
また、新型コロナワクチン接種の際に発熱の副反応で悩まれている方などについては当院ではタケダ社ヌバキソビッドも選択可能です。
まったく副反応がないわけではございませんが、かなり副反応で発熱がでる発現率が抑えられているワクチンです。
これまでファイザー社製のワクチンでも問題なく接種できていた方はファイザー社製を、特に発熱の副反応に悩まれていた方はタケダ社ヌバキソビッドを選択ください。
また、インフルエンザワクチンとの同時接種が可能です。
当院では10月1日以降の火・水・金・土の平日午後での予約接種を開始しております。
電話での予約、当院受付窓口での直接予約で対応可能です。
ヌバキソビッドを希望の方は「発熱の副反応が少ないワクチン希望」とお申し付けください。
当院では患者様の不利益にならないよう医院受診時にも情報提供に取り組んでいく所存です、ご理解の程よろしくお願い申し上げます。
平田内科小児科医院